ツバキ油の製造工程
ツバキ種の採取
ツバキ油(苦茶油)はツバキの種を採取し圧搾してできる高級食用油です。ツバキは潅木と喬木の間の樹木であり、中海抜の温帯植物です。海抜800~1,200メートルの山岳傾斜地に生え、環境汚染を受けない場所で栽培されます。環境適応性が高く、葉の形状は茶葉に似ていて少し大きく、春に花を咲かせ果実は不規則な円形をしています。果実の殻は硬く、内部を保護しており、成熟には一年かかります。毎年十月に花を咲かせ、翌年の十月まで果実の採集はできません。収穫した種は日光で乾燥したあとに貯蔵します。果実は一年の年月のエキスを盛り込んだ後に採取されるため、「天緑果」とも呼ばれています。
ツバキ種の脱穀
ツバキ種の収穫は5年樹より可能になります。種は一年に一度のみの収穫で、3Kgの種からは600gのツバキ油が搾れます。ツバキの果実は非常に変わっており、二層の殻で守られていて、外側の殻は非常に硬く、中には3~4粒の種が入っており、内側の殻は油の抽出段階になってから初めて剥かれます。殻に守られているため、ツバキシードは害虫の被害を受けないため、農薬を使う必要がなく、施肥の必要もありません。農薬不使用のため残留農薬の心配はありません。
収穫した種には多くの水分が含まれる為、水分含有量が15から18%になるまで一週間ほど天日干しします。種に亀裂が入るまで干したら手作業で種を取り出します。その後二度目の天日干しをし、薄皮の水分を飛ばし、手作業で不純物や不良品を取り除きます。最後に機械を使って脱穀し、不純物の混入が無いように管理します。
中低温焙煎
脱穀したツバキ種は圧搾前にまず中低温で10分間焙煎します。焙煎することで水分がなくなり香ばしさがでてきます。焙煎により色が黄金色に変わります。中低温で焙煎することで、栄養価を変えず、おいしさも変えない、ここに焙煎香が加わり風味が倍増されます。ツバキ油は種から油を圧搾して製造するため、必ず焙煎過程が必要となります。ここがオリーブオイルとの一番違いです。オリーブオイルは果実からオイルが絞られるため、焙煎が必要なく圧搾方法も異なります。ツバキシードは焙煎後圧搾されますが、焙煎が浅いと油は青臭くなり、焙煎が深いと搾り出される油の色は濃く、且つ風味がゴマ油に近づきます。
冷圧搾
オイルの精製方法は一般的に化学抽出と機械圧搾の二種類に分けられます。
(1)化学抽出―メタノールに種を漬け、加熱、抽出、濾過してから真空濃縮機で化学薬品を取り除きます。この加工過程でビタミンEなどの抗酸化物質や植物フェノール、カロチンは破壊され、カロリーのみで何の栄養も含まれません。
(2)機械圧搾―ツバキシードを天日干しし、脱穀と手煎りを経てから中低温焙煎と圧搾を行います。続いて二度の濾過によって不純物を取り除き、圧搾から濾過に至るまで伝統的な方法で行われます。ここでは化学薬品や添加物は使用せず、栄養成分と抗酸化物質は大量に確保され残ります。
濾過
圧搾されたばかりの濾過をしていない油は「毛油」と呼ばれ、不純物を含んでいます。このため1~2日放置して不純物を沈殿させると、上側は澄んで底部に不純物が残ります。
これは油と精製リン脂質の比重の違いを利用して、自然に沈殿させる方法で、沈殿完了後に再度濾過して色の透き通ったツバキ油になります。
このように自然に沈殿させる方法をとることで、成分を変質させることなく濾過することができます。
品質検査及び充填
ツバキ油は黄金色をしており、沈殿物や気泡は無く、その香りは焙煎の程度によって濃淡に別れます。ツバキ油が純粋であるか客観的に判断する方法には脂肪酸の比率を検査する方法があります。また品質の良いツバキ油は外観から判断でき、良いものは瓶を揺らすと気泡膜や気泡がゆっくりと上がっていきます。
食用油としてツバキ油は最適であり、その発煙点(220度)はピーナッツ(落花生)油(162度)やオリーブ油(160度)よりも高く、安定性があり容易に変質しません。ツバキ油の不飽和脂肪酸は最高で89.47%にもなり、オリーブ油の83.40%を超える数値です。脂肪酸とコレステロールには密接な関係があり、日常的に不飽和脂肪酸を取り入れている人は人体のコレステロール値が低く、また日常的に飽和脂肪酸を取り入れている人は人体の総コレステロール値が高い傾向にあるため、血管疾患などが起こりやすくなります。このためツバキ油はオリーブ油よりも健康的なオイルであるといえるのです。





